なぜガス屋が太陽光発電?
家庭用の太陽光発電システムの運用についてお話しする前に、そもそもなぜ当社のようなガス販売会社が、太陽光発電システムを扱うようになったかをご説明する必要がある(あった)かもしれません。
1990年代半ば、当社が太陽光発電の販売を始めた頃、同業他社からは「なぜガス業界の会社がオール電化の手伝いをやるんだ?」と言われることもありました。太陽光発電を、オール電化と組み合わせて販売する会社が多いためです。オール電化をガス業界の「敵」と見なす会社にとっては、その敵を販売するという当社が異端に見えたのは無理もないことだったかもしれません。
自然のエネルギーを電気に変える太陽光発電システムは、家庭の省エネを進めるうえで有効なのは確かです。しかしそれをオール電化とセットで考える必要はないのです。太陽光で作った電力を夜間に使う上で必要な蓄電池の技術は、まだ発展途上であり、それを一般家庭が広く導入するということは現状では無理があります。
太陽光で発電できない時間や不足する分を考えると、太陽光以外のエネルギー源はどうしても必要になります。オール電化にすればその不足分も電力会社から買わなければならなくなり、それが果たして費用面で有利かというと疑問が残ります。しかも電気代は長期的に上昇基調です。
ガス屋の当社が太陽光発電を売るのは、エネルギーは電力一本ではなく、ガスなども含めてミックスさせるのが一番現実的と考えているからです。電気がいいかガスがいいか、という議論ではなく、それらをベストな形に組み合わせるのが家庭にとっての最適解なのです。
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