NEXT STAGE 未来のあり方、進むべき道

非常用電源として期待できる「LPガス発電」

2016/12/29
取り組み, 業界研究

エネルギーミックスの実証のために自社敷地内に建てた「愛エネハウス」は、電力会社から電力を買うことはせず、必要な電力はすべて太陽光発電などでまかなう仕組みを目指しています。屋根に取り付けた太陽光発電システムの発電容量は十分大きいのですが、天候が悪く太陽光で発電できない日が続いた場合に備えて、大型の蓄電池も用意します。さらに、蓄電池が空になってしまった時のバックアップとして、LPガスを使ったガス発電システムも準備することにしています。

ガスを使った発電システムには、都市ガス会社が販売する「エコウィル」があります。また家庭用燃料電池の燃料となる水素を、ガスを改質することで作ることも可能ですが、いずれも使うのは都市ガスです。これに対し愛エネハウスでバックアップ用に導入するガス発電システムはLPガスを使うのが特徴です。発電容量も5kWあり、バックアップ電源として十分使えます。

家庭でも使える非常用の発電装置の多くは灯油を使いますが、灯油は不純物が多く、ずっと使わないまま放っておくと、機器を傷めてしまい、いざ必要な時に動かないという恐れもあります。LPガスはその不安がなく、いつ使うか分からないような非常用の燃料には適していると言えるでしょう。

家庭用のLPガス発電は市場規模が小さいと見られているせいか、大手メーカーによる製品は少なく選択肢が限られ、我が社の求める性能と価格を満たせるものがありません。愛エネハウスで導入するものは、ベンチャー企業が開発した製品です。実際に使ってその実力を確かめたいと思っています。

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