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停電のリスクに対応するために

先日、長野県で4時間以上にわたって広範囲に停電が発生しました。報道によると、新幹線の運行などにも影響が出たようです。

昔に比べて今は停電が発生することはあまりありませんが、時には今回の長野のケースのような大規模な停電が起きることがあります。停電の原因が自然災害によるものだった場合、復旧にもそれなりの時間がかかります。特に九州には台風が毎年のように接近し、そのたびに小規模な停電は起きています。

オール電化の場合、停電になると何もできなくなってしまいます。食事や風呂の支度もできないだけでなく、寒い時期の暖房の停止は死活問題になるかもしれません。エネルギーを一つに限定してしまうことは、実は大きなリスクを伴うことなのです。

プロパンガスのお客様の中には、太陽光発電システムの導入を機にオール電化にされる方も少なくありません。その時お客様からは「ガスの設備はもういらないから撤去してくれ」と依頼されることがあります。しかし配管などガスの設備は、一度撤去してしまうと、将来必要になっても再び設置することは相当な困難を伴います。

利用できるエネルギーを電気だけに限ってしまうと、いざそれが止まるとどうしようもなくなってしまいます。またエネルギーは国の政策に左右される部分が大きいため、将来的にその政策が変わっても対応できなくなる恐れもあります。オール電化にするとしても、ガスの配管などは、電気が止まるというリスクに備えるうえでも残しておいた方がよいでしょう。

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