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変換効率だけでは分からない太陽電池の性能

太陽電池の性能を示す指標の一つに、「変換効率」というものがあります。太陽の光のエネルギーを、どれだけ電気に変えられるかを表す数値です。高ければ高いほど、同じ太陽光でも多くの電力を作り出すことができます。

つまり変換効率が高い太陽電池ほど優秀ということになるのですが、実際のトータルの発電量は変換効率では見えない部分があります。変換効率は晴れの時の太陽光を前提としていますが、現実の天気にはくもりや雨もあるからです。太陽電池の発電量が落ちる天気の時にどれだけ発電できるかで、全体の発電量も変わってきます。

その点から考えて優秀と思うのが、ソーラーフロンティアの太陽電池です。同社の太陽電池は変換効率こそそれほど高くないものの、くもりや雨の日でも発電が途絶えることがありません。私も自宅につけて使用してみたのですが、天気が悪い時でもトロトロという感じで発電を続けています。雨の日でも自家消費を上回って売電していたことさえありました。他の太陽電池メーカーと違い、CISと呼ばれる化合物系の素材を使用しているのが理由かもしれません。

電機メーカー系の多い太陽電池メーカーの中で、昭和シェル石油という石油関連メーカー系の同社は異色の存在ですが、製品は高い性能を発揮しています。今後も同社の動向には注目していきたいと思います。

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