パナソニックのLPガス用燃料電池に期待
2017/4/14
日々思うこと
3月上旬の「スマートエネルギーWeek 2017」では、燃料電池関連の展示会も行われました。燃料電池はエネルギー効率向上と低価格化が進んでおり、今回の展示会では2020年に向けて固体高分子形燃料電池(PEFC)が80万円、固体酸化物形燃料電池(SOFC)が100万円にまで下がるという予想が示されていました。低価格化は普及を進める大きな力になるでしょう。
燃料電池では、私がもっと注目しているものもあります。パナソニックが4月に発売するLPガス用の燃料電池です。燃料電池は都市ガスやLPガスを改質して水素を作り、そこから電気と熱を取り出していますが、パナソニックは都市ガス用に加えて、LPガス対応を新しく出します。LPガスは都市ガスに比べて改質の技術が複雑なため、安心してお客様に提案できる製品がありませんでしたので、パナソニックの製品には大いに期待しています。
実はこの新しいLPガス用燃料電池が発表される前の昨年11月、私は縁あってその燃料電池を製造するパナソニックの滋賀県草津市の工場を見学する機会をいただきました。そこでは最先端の生産管理が行われており、生産効率や異常箇所の特定など、生産状況にまつわるすべての情報が一目で分かるようになっています。生産はまだ人の作業による部分が多いようですが、今後機械による自動化も進められるようで、そうすると低価格化も期待できます。
LPガス用燃料電池は、以前から他のメーカーが販売しているのですが、今ひとつ安心して使えるものではありませんでした。しかしパナソニックの今回の新製品は、工場の様子からしても、自信を持ってお勧めできそうなものに仕上がっているようです。
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