エネファームは静かだけどまだ高い
2017/11/14
日々思うこと
エネファームの利点は静音性です。ガス発電機はエンジンを動かすため大きな音が避けられません。ガスエンジンで発電し、排熱で温水を作り出すエコウィルはガス発電機のような音は出ませんが、それでもエアコンの室外機程度の音があります。それに対しエネファームは化学反応で電気と温水を作るため、ほとんど音がしないのが特徴です。
半面、エネファームはまだ価格が高いのが弱点です。発売当初より若干下がったとは言え100数十万円という価格は、買いやすいとは言えないでしょう。少なくとも100万円を切るところ、できれば50〜60万円ぐらいにまで下がれば普及は一気に進むのではないかと考えています。
エネファームも低価格化の予兆は見え始めています。エネファームが高価な理由の一つが、固体高分子形燃料電池(PEFC)では触媒に白金を使うことです。しかし最近では白金を使用しないPEFCも開発されており、エネファームの低価格化が進むことが期待されます。
価格そのものが安くならなくても、効率が上がれば相対的な価格は安くなることになります。その点では新しい固体酸化物形燃料電池(SOFC)に期待しています。エネルギーの変換効率がPEFCは約40%なのに対し、SOFCは約60%で最先端の火力発電並みの効率を実現できるようです。同じエネルギーを投入してもSOFCの方がより多くの電力を得られるわけです。それならば絶対的な価格の高さは薄らぎます。
SOFCは某エネルギー企業が開発に乗り出し、量産化までこぎつけたものの、不具合が続出してお蔵入りになった経緯があります。しかし量産化まで行ったということは、少なくとも技術的には実現可能なことが実証されているとも言えます。今後もメーカーの積極的な開発を期待したいものです。
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