ハイブリッドの給湯器という選択肢
実証モデル住宅の「愛エネハウス」では、温水床暖房システムを導入しています。床の下に通した温水からの熱に加えて、床からの遠赤外線からの効果で、体を芯から温めてくれるのが温水床暖房の良さです。
温水を作るのには愛エネハウスではガス給湯器を使っていますが、最近「エコワン」と呼ばれるハイブリッドの給湯器も、使えるレベルになってきたと感じています。エコワンは、エコキュートに代表されるヒートポンプ型の電気給湯器と、ガス給湯器の両方の機能を組み合わせた給湯器です。
オール電化住宅で利用されていることが多いエコキュートは、電気料金の安い深夜に温水を一日分まとめて作るため、大型のタンクを備えています。エコワンもエコキュートと同じ仕組みで温水を作りますが、タンクは小さく、足りない分をガス給湯器で作る温水で補います。タンクが小さい分だけ最初に温水を作るのに必要な電力は少なく、またエコキュートよりも細かい温度や量の調整がしやすいのが特徴です。深夜電力に限定する必要がないため、太陽光発電システムと連携させて昼間の太陽光で温水を作るという方法もあります。
既に5年ほど前からあったエコワンですが、初期コストが高いのが難点で、普及は進んでいません。当社もあまり注目していなかったのですが、ようやくその難点も解消されつつあるようです。使用するのが電気だけのため家電量販店などでも販売できるエコキュートと違い、ガスも組み合わせるエコワンは、販売に電気とガス両方のノウハウが必要です。エネルギーミックスを推進する当社には格好のシステムと言えるでしょう。現実的には新築時の提案が中心になると思いますが、提案の選択肢の一つとして注目していきたいと思います。
この記事に関連しまして、2月18日(土)19日(日)の2日間
和泉プロパン敷地内にて「愛エネハウス 床暖房体験会」を開催します。
皆さまぜひご参加いただければと思います。
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