太陽光発電システムの販売は、専業ではできない
先日、県のLPガス協会のセミナーに参加してきました。電力やガスの自由化にLPガス事業者がどのように対応していくかを考えるのがテーマです。セミナーで講師の方は、ガスを中心に総合エネルギー企業を目指すことの重要性を説いていました。当社の方向性が間違っていないことを改めて確信した次第です。
そういえば最近、当社以外のお客様で太陽光発電システムを早くに導入された方から、太陽光発電システムの機器更新などを依頼されるケースが増えています。パワーコンディショナーの交換を行いたいのだが、導入当時の業者は既に消滅したのか連絡がつかず、困っていろいろ調べた結果、当社に行き着いたようなのです。
家庭用の太陽光発電システムに初めて補助金がついた1990年代半ば、ブームに乗ろうと、さまざまな企業が太陽光発電システムの販売事業に乗り出しました。しかし補助金はその後2006年に打ち切りになりブームは一気に下火に。その時にそれら企業の多くが姿を消したようです。
当社も補助金打ち切り時には影響を受けましたが、それでも続けることができたのは、当社はガス事業も行ってきたからです。もし太陽光発電専業だったら、そうした企業と同じ運命だったかもしれません。
また太陽光発電にフォーカスしていた企業は、メーカーの方針でオール電化に注力していました。オール電化は一度にいくつもの機器を売ることができる半面、売り切るとお客様との関係はそこで終わりになります。一方、ガスは定期的な保守作業が必要なため、お客様との付き合いが長く続き、信頼関係を築くことができます。
国の政策などに左右され波の激しい太陽光発電と、大きなブームはなくても長期に渡って売り上げが安定しているガス。その2つをミックスさせることは、エネルギーを適材適所で使い分けたいというお客様のニーズに応えられるという点だけでなく、持続的な成長をはかりたい経営者の観点からも理にかなっているのです。
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