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業界のカンファレンスで太陽光発電の重要性を再確認

3月初め、東京で行われたエネルギー関連の総合展示会「スマートエネルギーWeek 2017」に参加してきました。業界の最新情報を収集するためにいくつかのカンファレンスにも参加しましたが、自分が日頃思っていることが間違いないことを再確認できた有意義なイベントでした。

 

再確認したことの一つが、太陽光発電の重要性です。ドイツのある学者が2枚の古いニューヨークの街中の写真を出して講演されました。一つは1900年に撮ったもので、馬車が多数走っている中で、車は1台しか写っていません。もう一つは1913年の写真ですが、馬車と車の数が完全に逆転しています。わずか10数年で移動手段が馬車から車に置き換わっている状況を見せ、講演者は「原子力発電や化石エネルギー発電は、この馬車になる」と主張しておられました。その場合、車に相当するのは太陽光発電など再生可能エネルギーというのです。

 

グローバルでは、原子力発電から距離を置こうという動きが進んでいます。チェルノブイリや福島で原発の危険性が浮き彫りになったことが背景にあるのでしょう。しかし日本はその流れに反し、逆に原発に回帰する動きを強めています。日本は資源が乏しいため発電コストで有利な原発に頼らないといけないという主張もありますが、原発を建てる時や運転している時に地元に大きな対策費が必要なうえ、廃炉の時にはさらに膨大な費用がかかります。ライフサイクルで見るとかなり高くつくことは明らかです。

 

しかも現在、北朝鮮がミサイルの精度を高めており、日本の特定箇所を狙うことが十分可能になったと言われています。原発が狙われたらただの事故では済まないでしょう。原発回避がなぜグローバルで進んでいるのか、日本ももう一度その理由を考えるときだと思います。

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