NEXT STAGE 未来のあり方、進むべき道

当社が家を建てるもう一つの理由

取り組み

太陽光発電システム導入時に家の改築のご要望をいただくこともあるため、当社は自ら家を建てて自社で経験を積む、と年頭のブログで申し上げましたが、家を建てる理由はもう一つあります。コミュニティ単位で電力を融通する「マイクログリッド」を視野に入れた実験を、ここで行ってみようと思っているのです。

当社敷地内で建設に向けた準備が始まった家は、20kWの太陽光発電システムを乗せる予定です。一般の住宅は10kWが中心ですが、片屋根にして南側に面した屋根を広く取ることで、20kWを設置できると見込んでおります。

オール電化でも自家消費は10kW程度でまかなえるので、10kWほど余る計算になります。この10kWの余剰分を、売電のほかに、当社敷地内で融通する実験ができないかと考えているのです。太陽光発電で余った電力を、直流のまま社屋の方に送って、社屋で消費するという仕組みです。

太陽光など再生可能エネルギーをもとにした電力を地域内で融通し、各家庭の電力の過不足を平準化しようという実験は、いくつかの地域で行われています。しかしいずれもそれなりに大きな規模であり、仕組みを作るのに必要な投資や設備は少なくありません。

もっと小規模、例えば10〜20件規模で融通するなら、それほどの設備は不要で、当社のような企業が主導して展開できるのではないかと思っているのです。小規模な街レベルの新しいエネルギー供給の仕組み作りは、地域密着のエネルギー企業でなくてはできません。そのための知見を積み重ねるのも、当社が家を建てる目的なのです。

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