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電気自動車の蓄電池は実はオトク

2015/2/24
取り組み, 業界研究

 

当たり前の話ですが太陽光発電システムは、太陽の光がなければ電気を作り出すことはできません。夜間に限らず昼間でも、曇天や雨天の際などは発電量は低下します。そうした時間帯も含めて家庭で必要な電力を太陽光発電ですべてまかなおうとすれば、発電した電力を一時的に貯めておく機器が必要になります。

 

現在、その機器として家庭用にも提供され始めているのが「蓄電池」です。昼間は太陽光発電で作った電力のうち余剰な分を貯めておき、夜間はその電力を使うことで電力会社からの電力に頼らない仕組みは可能になりますが、残念ながら現在の家庭用蓄電池は、機能的に中途半端な印象を受けます。いま売られている一般的な家庭用蓄電池は、7kWhで150万〜200万円。悪天候が数日続くともたない容量の割に、価格も安くありません。太陽光発電と同時に導入しようとすれば、必要な初期コストは相当なものになってしまいます。
ただし、目を広げれば実はオトクな蓄電池はあります。それは「電気自動車のバッテリー」です。日産自動車の電気自動車「リーフ」は27kWhの蓄電池を搭載しています。そこに貯めた電力は、クルマの走行だけでなく宅内に引き込んで家庭の電力としても使うことが可能です。リーフの現在の販売価格は、補助金を加味した場合200万円代半ばで、家庭に接続するにはオプションのケーブルも必要ですが、「乗用車+家庭用の4倍近い容量の蓄電池」と考えると、今の家庭用蓄電池に比べて割安と言えます。

 

日産リーフ

 

蓄電池に関しては新しい技術の登場で日々進歩していますが、大きなブレークスルーがない限り家庭にとって導入しやすいものにはならないでしょう。それまでは電気自動車も選択肢に入れるべきと考えます。当社は、太陽光発電システムと電気自動車を組み合わせたマーケティングも検討中です。

 

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