NEXT STAGE 未来のあり方、進むべき道

補助電源としてのガス発電

2016/12/29
日々思うこと

昨年11月、株式会社LIXIL住宅研究所と本田技研工業株式会社が、「燃料電池自動車対応の住宅」を公開しました。太陽光発電システムに加えて、プロパンガスを燃料にしたガスエンジンのコージェネレーション(コージェネ)システムや、燃料電池自動車から供給する電力も利用可能にした住宅のモデルです。電力をできる限り自前でまかなうことで、電気代の節約だけでなく、災害のような非常時でも電力を使い続けられるような環境を目指したモデルです。

当社は、この燃料電池自動車の部分を電気自動車に置き換えた住宅のモデルを検討しています。電気自動車を蓄電池代わりに使い、太陽光発電とプロパンガスのコージェネによる発電で作った電力を貯める仕組みです。ガスのコージェネシステムである「エコウィル」の発電能力は700W。LIXILと本田のモデル住宅でも使用する上位機種の「エコウィルプラス」は1kWですが、当社はエコウィルの新型が登場するのを待ち、現在建設中の愛エネハウスで使用するつもりです。

ただ太陽光発電システムの能力向上により、ガス発電までが必要かどうかは分からなくなっています。太陽光発電システムの弱点は雨天など天候が悪い時の発電ですが、現在当社が試している範囲では、5kWのパネルでも雨天時に2kWぐらいの発電はできています。それに電気自動車の蓄電池があれば、雨天時でも電力を自活できる可能性は十分あります。補助電源としてガス発電設備などを組み合わせる必要性が薄らぐほど、現在の太陽光発電システムの能力は拡大しているのです。

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