蓄電池に頼らず電力自活を進める方法
先日、太陽光パネルメーカーのソーラーフロンティア株式会社さんが、家庭のエネルギーに関する意識調査の結果を発表しました。戸建て住宅購入検討者を対象に行った調査のようで、そこでは太陽光発電に対して、売電による収入よりも毎月の電気代節約や自家消費に対する期待が大きいことが明らかになっています。
当社は以前から、太陽光発電のメリットは売電よりも自家消費の方にあることを訴えてきました。売電の単価は下がる一方で、電力料金は長期的に上がり続けることが避けられません。太陽光で作った電力を売るよりも、自家で消費して電力会社からの電力購入を減らすことの方が得なのは明らかで、その考えが一般の住宅購入者にも認知されてきたことは嬉しく思います。
自家消費の最終的なゴールは、電力を完全に自活することです。しかし自宅で必要な電力を太陽光ですべてまかなうことは、現時点では不可能なことも確かで、蓄電池などを組み合わせる必要があります。その蓄電池がまだまだ一般家庭向けには高価なのが現状ですが、蓄電池に頼らずにも自活を進める方法はあります。
それは、太陽光のパネルを少々オーバースペック気味に載せることです。太陽光のパネルは、曇りや雨の時に発電量が落ちます。しかし最近のパネルは、落ちながらもそれなりに発電します。実際、私が自宅に付けているパネルでも、それを確認しています。大きな容量のパネルをつければ、蓄電池は少ない容量のものでも自活できる可能性は十分あるわけです。蓄電池が価格的になかなかこなれない一方でパネルが大幅に安くなっていることを考えれば、現実的な策と言えるはずです。
当社の実証住宅「愛エネハウス」は、片流れの大きな屋根を生かして約18kWの大型の太陽光パネルを取り付けています。ここまで多く載せなくても、特に切妻屋根の住宅なら10kWは十分載せられると思います。10kWあれば、蓄電池にそれほど依存せずとも電力自活の生活に近づくことができるでしょう。
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