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電力の警報が出なかったこの夏

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そういえばこの夏、電力需給ひっ迫を知らせる警報を一度も見なかったような気がします。昼間の暑さなどで電力の需要が急激に増えて、供給の上限に近づいた場合、ニュースやネットなどで電力使用を抑えるように呼びかけたケースは、ここ数年の夏に何度かあったのを覚えてらっしゃるかと思います。しかしこの夏は皆無でした。

今年が冷夏だったわけではありません。原発も、鹿児島県の川内原発が動き始めたのは夏の中盤からで、フル稼働には程遠い状態でした。それにもかかわらず、この夏電力供給はピンチに至ることさえなく、シーズンを通して十分足りたというわけです。

家庭や企業の省エネ意識が高まったことに加えて、太陽光発電による効果も大きかったのではないかと思います。九州は全国的に見ても太陽光発電システムが特に普及しており、それらが電力需要ピークの昼間に発電するので、電力需給に余裕が生まれることになったのではないでしょうか。

マスメディアでは、太陽光発電が電気代の上昇をもたらしたり電力の不安定要素になったりなど、ネガティブに書かれることがよくあります。しかし実際の電力供給では、既に大きな効果を発揮しています。それが客観的に見ても明らかになったのがこの夏だったのです。マスメディアはそうした太陽光発電がもたらすプラスの面にも、ちゃんと目を向けてほしいものです。

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